医業収入の税務調査については、次の2つに大きく分けることができます。
社会保険診療収入については、まずは保険点数との整合性がチェックされます。
保険点数×10円と社会保険診療収入との間に差異がある場合は、説明できるように準備します。
窓口収入については、値引きや未徴収分について、その内容と経理処理がチェックされます。
値引きなどについてはいったん収入として計上してから、相手が誰なのかによって次のように処理する必要があります。
窓口収入は、間違いや不正が起こりやすいポイントなので、税務調査においても細かく調査される場合があります。
現金を取り扱う窓口収入の管理がしっかりしていないと、他の項目もちゃんと管理できていないのではないか、という疑いを持たれてしまい税務調査の目がより厳しくなってしまう恐れもあるので注意してください。
自由診療収入
自由診療収入は、歯科医院によっては多額になるため、税務調査の調査官が関心を寄せる項目になります。
患者さんの確定申告に添付された医療費控除の領収書、歯科材料の消費具合や歯科技工士との取引量、診療予約スケジュール表など、様々な視点から計上するべき収入に漏れがないかどうか調査されます。